肝臓
肝臓はごみ処理工場であり
リンパ球の住か、貯蔵場所
肝臓とは
肝臓はからだの中では脳とともに最大の
臓器で、重さは1.2〜15s。非常に再生
能カの高い臓器で、正常の肝臓なら2/3を
切り取っても元の大きさに再生します。か
らだの化学工場ともいわれ、その働きは細
かい働きも数えれば500種類以上にもな
ります。
栄養物の代謝、ホルモンやお薬の代謝、
有害物の解毒、胆汁の生成・分泌、血液量
の調節、細菌や癌細胞などの異物処理、体
温産生などを、毎目休むことなく行ってい
ます。
ゴミ処理工場としての肝臓
食事として食べたものは小腸で吸収さ
れ、門脈という太い血管に入り肝臓に運ば
れます。必ず肝臓というフィルターを通っ
てから全身の血液と混ざるようになってい
ます。腸管からは栄養だけで昼く、腸内の
細菌が分泌した毒素なども一緒に吸収され
るので、肝臓でフィルターにかけ有害石套も
のが全身にめぐらないように処理している
のです。お酒も肝臓で分解されますし、病
気の時に飲むお薬も肝臓で処理されます。
肝臓に住んでいる貧食細胞
肝臓にはクッパー細胞というマクロファ
ージ(貧食細胞)が住み着いています。
.クッパー細胞は・からだに侵入してきた
細菌などの異物や古くなった赤血球、役に
立たなくなった細胞などの者廃物を食べて
無害なものに処理します。名前の通り貧欲.
なまでの食欲で、いらなくなったものをパ
クパク食べてしまいます。 |
肝臓に住んでいるリンパ球
ウイルスに感染してしまった細胞や癌細
胞など、トラブルを起こした細胞を処理す
るリンパ球のひとつナチュラルキラー細
胞」も、肝臓、腸、子宮に住んでいます。
また、最近発見されてその働きに注目が
集まっているNKT細胞(胸腺外分化丁細
胞)という、緊急事態や妊娠、老化でトラブ
ルが起こったり、癌化した細胞を処理する
細胞も、肝臓に多く住みついています。
肝は血を蔵ず
東洋医学でも「肝は血を蔵す」といい、
肝臓は血液の貯蔵庫であり、血液の浄化装
置と者えます。
「夜眠っている間に血液は肝臓に回収さ
れてごみを掃除される。そして、朝目覚め
るときれいになった血液が全身に送り出さ
れる。」と者えています。
肝臓が弱ると血液が汚れてしまい、血液
の汚れは、その貯蔵庫である肝臓に悪い影
響を及ぽします。
このように、洋の東西を問わず、肝臓を
元気に保つことが、からだの健康を保つ秘
訣ともいえます。
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