我慢できないほどのカユミと闘わなければ
ならないアトピー性皮膚炎の子供はもちろん
ですが、ご家族の戸惑いや辛さも大変なもの
です。だからこそ、適切な処置を優しく続ける
事が必要です。

乳児
アトピー性皮膚炎

肌のこまやかな手入れと
ご家族の優しさが大切


肌の乾燥に注意

肌が乾燥しがちな冬は、皮膚の薄い子どもには、アトピー性皮膚炎を発症しやすい時期です。

アレルギー反応に関係する「lgE抗体」を作りやすい体質(アトピー素因)の人に有病率が多いことから「アトピー性」の名がありますが、アレルギーとは無縁の体質の人でも発症するので安心はできません。発症のメカニズムについては、さまざまな説があり、特定されていません。
ただ、症例から、
●皮膚の防御機能低下など、皮膚自
体にも要因がある
●アレルギー体質の人が多いので、なんらかのアレルギーが関与しているという見方は共通しているようです。

スキンケアはこまめに
ていねいに


皮膚の防御機能を低下させないため
に、ご家族の方はこまめに次のような手入れを心がけましょう。

●刺激の少ない、洗浄力の弱いせっけんをタオルの目地が見えなくなるまで泡立て、なでるようにやさしくゆっくりと、洗う。
●せっけん分をよく洗い流し、強くこすったりせず、乾いた清潔なタオルで、おさえるように水分をとる。

●下着も清潔に。綿100%が一番。

●皮脂が乾かないように保湿剤や保護剤を塗る。1日に数回、乾かないうちに繰り返す。

アトピー性皮膚炎の状況(%)

2000〜2002年に行った厚生労働省研究班の調査によると、アトピー性皮膚炎の有病率は10年前に比べて急増していることがわかりました。

さらにアレルギーの代表ともいわれるぜんそくはここ20年間で2倍以上、アレルギー性鼻炎、食物アレルギーも増えています。

アトピー性皮膚炎の有病率の推移1992年
アトピー性皮膚炎の有病率の推移

アレルギー体質を改善する


アレルギー体質を改善するためには。体質を知ることが必要です。

●lgE抗体が日常生活のどんな物質によってつくられるか検査してもらう。

●検査結果に応じて抗ヒスタミン剤、食物除去、環境因子(ダニ、ホコリなど)の除去などの対策を行う。

アレルギー体質の改善はご家族・周りの方の知識と配慮、医師の適切なアドバイスが必要です。

大切な心のケア


アトピー性皮膚炎は夜も眠れないほどかゆく、乳児は夜泣きするので、ご家族の苦労は精神的にも肉体的にも大変です。
とはいえ、それで悩むと不安を持ったこどもの病状を悪化させることになります。

このため、犬切なことは病気に勝つ気力を持つことです。一番、辛いのはこどもです。それを支える親が「病気を治そう」と
いう決意を持ち、こどもには優しく接するという、心が必要です。「かゆい!」以外にこどもはいろいろな信号を送っています。

それを優しく受け止めることです。そうすることで、こどもには、「大切にされている」という安心感が生まれるのです。
症状の手当てはもちろんですが、心をいたわることがこどもには、とても大切です。

情報提供 カネボウ薬品
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