くすりのテヅカ戻る
ほとんどの病気は

冷えが原因

暖かい時こそ冷える

今の生活様式は、気温の低い時だけでな
く、ほぼ一年中からだは冷えています。冷
房、果物や生野菜、冷たい飲み物、夜更
かしなどで、気がつかない内にからだを
冷やしています。

冷えると、からだの中の管は血管を含め
て全て縮まります。血管が縮まると血液の
流れが悪くなり、肩こりや頭痛、関節痛な
どの原因になります。細菌やウイルスなど
からからだを守ったり、癌などの異物を素
早く処理する白血球も、冷えるとその働き
が低下してしまいます。このように、ほと
んどの病気は「からだを冷やすこと」で起
こると言っても過言ではありません。

冷えると血液が熱くなる
ひとのからだは36.5℃の体温の時に最適
な機能が発揮されるようになっているの
で、冷えると、血液が熱くなってその冷え
に対抗しようとします。この時血液の中に
生じた余分な熱は、汗として発散されるの
ですが、汗をかく機会が少ないと、冷えて
いるのに逆に血液は熱くなり過ぎるという
状態が起こってしまいます。

血液は、一定の温度を越えると温泉卵の
ように固まってくるので、慢性的に冷えが
続くと、熱くなった血液が滞って、益々血
液の流れが悪くなり・更にひどくなると血
栓の原因になります。
毎日お風呂に入るのは、からだを清潔に
するだけでなく、汗をかいて血液をきれい
にすることでもあるのです。


ストレスも冷えと同じ
ストレスは、精神的なものも肉体的なも
のも、からだを緊張させ血管を収縮させま
す。
ストレスがかかると、アドレナリンが
出て交感神経を緊張させます。交感神経は
車のアクセルのような働きがあり、適度に
働いている時は、やる気が出ていいのです
が、からだにもいろいろな弊害をもたらし
ます。


温めて冷えもストレスも
解消

からだを温めることは冷えだけでなく、
ストレスに対する抵抗力を高めることにも
つながります。
冷えから起こる悪影響を最小限に防ぐた
めには、

・一日一回お風呂で汗をかく。
・体温以下のものを口にしない。
・水分の摂り過ぎに注意する。
以上のような養生をできるだけ実行し
て、からだを温めるような漢方薬や保健薬
を上手に利用すれば、冷えの解消もしやすく
なります。