「花粉症」と「かぜ」の見分け方
今や国民病といわれる花粉症。現在では老若男女2000万人以上が花粉症に悩まされています。
今年は昨年の猛暑からスギ花粉の大飛散が予想されます。効果が期待できる治療法とともに、患者さん自身が
自分で出来る予防処置をうまく組み合わせて、つらい症状をできるだけ抑えるようにしたいものです。 |
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項 目 |
か ぜ |
花 粉 症 |
原 因 |
ウィルス・微生物 |
花粉 |
好 発 時 期 |
乾燥した冬場 |
花粉飛散期 |
症状 |
くしゃみ |
1回か数回続いて止まる |
突然始まり立て続けに何回も出る |
鼻汁 |
はじめ透明でさらさら
次第に粘液性で黄色い鼻水に変わる |
水のように透明でさらされと流れるように出る |
鼻閉 |
昼夜関係なく起こる |
夜間に症状が出ることが多く、息苦しく
睡眠不足になることも。重症時は昼間も |
目の症状 |
かゆみはない |
かゆみ、充血、涙目 |
発熟 |
微熱〜高熱 |
平熱〜熱感 |
その他 |
腹痛、下痢、関節痛 |
人によって、耳のかゆみ、肌荒れ、皮膚
のかゆみ。重症時はのどの痛み、咳。 |
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しってる! 花粉症発症のしくみ
人間の身体には有害な物質を排除する免疫のしくみが備わっています。この働きが特定の物質つまり抗原(ア
レルゲン)に過剰に反応して体に有害な症状を引き起こしたものがアレルギーです。花粉症はアレルギーI種
で季節性アレルギー性鼻炎と呼ばれます。スギ花粉症のアレルゲンはスギ花粉です。抗原に対抗して抗体(I
gE抗体)が作られ、IgE抗体は鼻などの肥満細胞に結合します。その後再び花粉の侵入があると抗原抗体
反応が起こり、肥満細胞からヒスタミン(くしゃみ・鼻水・かゆみの原因)やロイコトリエン(鼻づまりの原
因)などが放出されます。これが花粉症の症状を引き起こします。 |
花粉症の初期療法と有効性
初期療法・・≒> |
花粉症の治療で推奨されているのが初期療法です。花粉の飛散初期の症状がな
いか、あつてもごく軽度の時期から開始する療法です。
初期療法の効果 |
◆症状の発現時期を遅らせる効果
◆飛散ピーク時の症状を軽減する効果
◆症状が長引くのを防ぐ効果 |
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