食中毒を防ごう
食中毒の正体は
食中毒とは、食中毒原因菌が付着した食品・飲科水や、ふぐの肝・毒キノコなど体に有害な物を飲食することによって起こります。主な症状は吐き気や嘔吐、腹痛や下痢などの急性胃腸炎の症状ですが、ふぐ、毒キノコの中にはマヒなどの神経症状がでるものもあります。

原因はさまざまですが、目然毒や化学物質によるものはこくわずかで、ほとんどが細菌によって起こっています。発生件数では8割強を占めています。
食中毒の特徴は
飲食物と一緒にロから入った食中毒菌や有害・有毒物質によって起こります。 吐き気や嘔吐、腹痛、下痢などの胃腸炎症状が主症状です
が、ふぐ、ボツリヌス菌など、マヒを起こすものもあります。
飲食物を媒介とする経□感染なの
で、普通は人から人へ直接うつるこ
とはありません。
食中毒菌が食べ物の中で増えていても、色・味・臭いはともに変わりません。
主な食中毒の特徴
卵や肉に潜む感染型食中毒
サルモネラ
夏期の漁貝類に注意
腸炎ビブリオ
動物の腸管などに潜み、糞便を介して卵や肉で感染します。この菌に汚染されて菌が増えた食品を食べると、激しい腹痛や下痢、38℃前後の発熱を起こします。低温や乾燥にかなり強いのですが、加熟には弱く60℃30分の加熱で死滅します。

近年、毒性の強いサルモネラ・エンテリ
ティディス(SE)の割合が増えています。
海に潜み、海水温が高くると沿岸海域で急速に増え近海でとれる魚介類を介し人に感染します。食中毒の状は、激しい腹痛や下痢、嘔吐です。温かいと他の菌の
2倍以上のスピードで増殖しますが、真水や酸に弱く、また60℃10分の加熱で死滅します。
飲料水を活かす厄介な菌
病原大腸菌
少量の菌でも食中毒を起こす
カンピロバクター
大腸菌は人や動物の腸管に潜み、普通は悪さをしませんが、中には病原性を持つ菌があり、これらを病原大腸菌といいます。糞便で汚染された食品が原因となりますが、特に飲料水によるものでは大規模な食中毒が起こることが多いのです。

症状は腹痛、下痢、発熱などです。加熟で死滅します
動物の腸管に潜む菌が糞便を介して食晶を汚染し2〜7日の潜伏期問を経て、腹痛や下痢、発熱なとの症状を引き起こします。常温の空気中で徐々に死滅しますが、100個程度の菌でも食中毒を起こします。
加熟で殺菌できます。乳幼児や小児はペットから感染する可能性もあります。
強い感染力を持つ
腸管出血性大腸菌O157
調理の時には気をつけたい
黄色ブドウ球菌
病原大腸菌の一種で赤痢菌並みの強い感染カと毒素を持ちます。牛や豚などの排泄物で汚染された手指、水、食品を介して感染します。こくわずかな量で感染し、毒性の強い「べ□毒素」をつくります。

4〜9日問の潜伏期問を経て、激しい腹痛、水のような下痢、それに続し、て鮮血のような血便が特徴です。

75℃で1分以上加熱すれば殺菌できます。
傷やおでき、にきびなどの化膿した部分ばかりではなく、健康な人の鼻腔や皮膚にも見られ、手指を介して食品を汚染します。菌自体は熱に弱いのですが、増殖する際に加熱しても分解しにくい毒素をつくります。潜伏期問が30分〜6時問と短く、症状としては激しい嘔吐、腹痛、下痢などが∂チられます。

主な原因食品としてはおにぎりがあげられます。
食中毒を防ぐ手の洗い方

調理の前には必ず、正しく手を洗いましょう
1:指輪や時計をはずす。

2:石けんを泡立てて20秒以上もみ洗い

3:たっぷりの流水ですすぐ

4:逆性せっけん水10%液を100〜200倍に薄めた液(0.05%〜0.1%
 益)に30秒間ひたして殺菌・消毒をした後、流水で十分に水洗いする
(薄めずにそのまま使え、洗浄効果のある逆性石けん液もあります)

5:ペーパーか清潔なタオルで拭く。感染の危険がある人とはタオルを
共有しない。

   調理中もこんな時はこまめに手や調理
   器具を洗いましょう

● 生ものにさわった時

● 髪や肌にさわった時

●汚れた時

食中毒予防の三原則

食中毒は食品中に食中毒を起こす細菌がいないか、いても食中毒を起こす量まで増えていなければ発生しません。細菌性食中毒を防ぐには、次の3つのことを原則として基本的な衛生習慣を守りましょう。
 食中毒の原因菌をつけない
食品を良く洗う    ラップ等で包む
 食中毒の原因菌を増やさない
早めに食べる   冷蔵庫を過信しない(温度管理)
 食中毒の原因菌を殺す
加熱する     調理器具を家庭用漂白剤、消毒用エタノールで殺菌
※漂白剤、消毒用エタノールをお使いの際は使用上の注意を守って正しく使いましょう。(守らないと危険)
  ご参考までに中毒110番のリンクはリンクページにあります。
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